マンション購入にはいくつかのデメリットが存在します。
その中でも、特に以下の点が指摘されています。

1.騒音トラブルが発生しやすい

マンションは階上や階下、隣の部屋との間に住人がいるため、隣近所の生活音が響きやすい欠点があります。
特に古いマンションでは、足音や子供の騒ぎ声が響いてしまうことも。
最近では防音性の向上が見られますが、完全な無音状態は難しく、騒音に敏感な人にはストレスとなる可能性があります。

2.管理費や修繕積立金がかかる

マンションの購入後も、修繕積立金と管理費の支払いが必要です。
修繕積立金は建物のメンテナンスのための積み立てであり、管理費は共用部分の維持に充てられます。
これらは毎月の出費であり、一年間で数十万円に上ることもあります。

もちろん、戸建てでも定期的なメンテナンス費用は必要ですが、マンション購入者は特に注意が必要です。

3.駐車場代が別途かかることも

マンションによっては駐車場代がかかることがあり、都市部では特に高額なことがあります。
また、駐車場がない場合は、別途駐車場を借りる必要も出てきます。
これにより、家計に負担をかけることになるかもしれません。

4.リフォームやリノベーションの制約

マンションでは、共用部分や外観の変更が難しいことがあります。
室内のリフォームも管理規約によって制限され、許可を得る必要があります。
これは中古マンションの購入者にとっても適用される点で、自由な改築が難しいことに留意が必要です。

マンション購入にはこのようなデメリットがありますが、もちろんマンションならではのメリットもあります。

＊耐久性が高い

マンションは、一般的に戸建てよりも耐用年数が長いです。
国税庁による耐用年数表によれば、鉄骨鉄筋コンクリート造のマンションの耐用年数は47年に対して、木造の戸建ては22年とされています。
この長い耐用年数は、建物の価値が長期間にわたって維持される可能性を示唆しています。

＊利便性が高い

マンションは集合住宅であり、限られたスペースに多くの住戸が配置されるため、駅や商業施設に近い好立地で建設されることが多いです。
このため、同じ立地条件ならば、戸建てよりも手頃な価格で購入できることがあります。
最近では、大型マンション内にスーパーマーケットや保育園を併設している例も増え、ますます利便性が向上しています。

＊資産価値が落ちにくい

近年、築20～30年を経過したヴィンテージマンションが高値で取引されるケースが増えており、中古マンションの資産価値の安定性が注目されています。
マンションは利便性が高く、需要が持続しやすいため、年数が経過しても一定の価値を保ちやすい傾向があります。
これに対して、戸建ては耐用年数を過ぎると建物価値が著しく低下し、土地価値のみが残ることが多いです。

マンション購入にはデメリットも存在しますが、メリットもあることを忘れてはいけません。
高い初期費用や維持費の負担はあるものの、資産形成や安定した居住環境の魅力もあります。
そのため、将来のライフスタイルや資産戦略を考え、バランスを取った判断が大切です。