1.新築時からの欠陥

築浅の中古住宅でありがちな失敗例の1つに、新築時からの欠陥があります。
これは、建築時の施工ミスや品質不良に起因するもので、このような欠陥は目に見えないものが多いです。
そのため、初めての所有者が欠陥の存在に気づかないまま、中古住宅として市場に出回っている可能性があります。

2.防虫処理の問題

新築時に行われる防虫防蟻処理は、築浅の中古住宅でも影響を及ぼす重要なポイントです。
一部のハウスメーカーや工務店が広葉樹合板を使用したために、キクイムシの被害が出るケースもあり、これが問題となっています。
広葉樹合板を使った合板がキクイムシに好まれることが原因で、中古物件の購入時には注意が必要です。

3.カビや腐食のリスク

中古住宅の中でも、浅築の物件ではカビや腐食の問題が目立つことがあります。
これは、適切な換気が行われていないため、湿気のたまりやすさが原因です。
特に、第3種の換気システムを採用した建物では、適切な換気の実現が難しく、カビや腐食のトラブルが発生しやすい傾向があります。

4.違法建築の可能性

浅築の中古住宅において、違法建築の可能性にも注意が必要です。
増改築過程で建築基準法に違反することがあるため、建築図面に違法部分が残っている場合、融資の対象とならないことがあります。
また、違法建築や既存不適格物件といった問題が浮上することも考えられるので、注意しましょう。

＊希望条件とのギャップ

中古住宅を選ぶ際、最寄り駅までのアクセスや周辺環境などが希望条件と合っているか、確認が必要です。
希望とするライフスタイルに合わない場所であれば、通勤や生活の負担が増える可能性があります。
駅までの所要時間や周辺の施設に十分注意しましょう。

＊価格と予算のバランス

購入金額が手元の予算や世帯年収に対して高すぎる場合、将来的に経済的な負担となる可能性があります。
住宅ローンの返済や生活費を考慮し、購入後も安定した生活を続けられるか検討しましょう。
物件選びで後悔しないためには、予算内で快適な住まいを見つけることが大切です。

＊設備や部屋の使い勝手

階段や段差が多く掃除が大変だったり、将来的に使わなくなるかもしれない設備や部屋があったりする場合、生活の利便性が低下することがあります。
将来的なライフプランを考慮し、必要な設備や間取りに合った住まいを選ぶことが重要です。
無駄なスペースや手間を減らすためにも、使い勝手を重視しましょう。

これらのポイントに留意することで、築浅の中古住宅を購入する際に失敗を避け、満足度の高い住まいを手に入れられるでしょう。

築浅の中古住宅を購入する際には、失敗例を踏まえて慎重に行動することが重要です。
不十分な調査や適切な価格判断の欠如、違法建築や欠陥の見落としは避けるよう心がけましょう。
そのうえで、当社のような経験豊富な専門家のアドバイスを活用し、安心で快適な住まい選びを行ってください。