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空き家をレンタルスペースに!所有するだけだった家から利益を生む
近年、空き家が増える一方で、レンタルスペースとして利用を希望する方に貸し出し、利益を生み出すサービスが現れました。
そのままにしておくにはもったいない空き家の新たな活用方法とは何か、どのような利用方法があるのか、貸し出す際の注意点などを事前に知っておくとためになる情報を解説します。
空き家を時間でレンタル?「レンタルスペース」とは?
自分自身では使わなくなってしまった空き家でも、それを必要とする方に貸し与えることで、新たなサービスや利益を生み出すことができます。
空き家の有効活用とは?「空いているスペースの時間貸し」
レンタルスペースとは、言葉のとおり「空いているスペース(家)を人に貸す」というサービスで、眠っていた空き家などの不動産を有効活用する動きの中から生まれました。
ほとんどのサービスは1時間いくらというような時間貸しを基本としており、従来の賃貸物件とは違って必要なときだけ借りるという使い方ができるのが特徴です。
今までは、目的に応じた部屋を賃貸物件の中から選んで借りることしかできませんでしたが、レンタルスペースの利用目的はさまざまで、目的によって縛られることがほとんどありません。
予約システムから必要な日時を選択し、料金を支払って借り受けることができるので、面倒な契約などの手間もかからず、貸す側にも借りる側にも利点の多いサービスとなっています。
レンタルルームや民泊とは何が違う?
レンタルスペースに似ている既存のサービスで言えば、レンタルルームや民泊がありますが、この2つとは明確にサービス内容が異なります。
まず、民泊は宿泊を目的としたサービスで、部屋の利用は1日単位が基本となり、運営するには旅館業法などに則って届出を提出する必要があります。
届け出た住宅に人を宿泊させている間は、民泊の事業をおこなっている方も同じ住宅にいる必要があるなど、細かな規則を守らなければなりません。
レンタルルームとはサービス内容がとても似ており、明確な違いはほとんどないと言えますが、1部屋だけの個室を貸し出すのがレンタルルーム、建物丸ごとを貸し出すのがレンタルスペースです。
レンタルスペースが注目され始めている理由
空き家は国をあげて対策を講じている大きな問題の1つであり、まだまだ活用されていない空き家や放置され続ける空き家に対する新たな試みです。
近年では、テイクアウトフードを配達するUber Eatsや希望の場所まで送ってくれるタクシー代わりのUberなどのサービスが展開され、埋没していた個人の力に新たな価値が宿りました。
今までは、企業から消費者へと一方通行だったサービスが、消費者が持て余した場所やものを求める人に提供するシェアリングエコノミーが広がりつつある時代が到来したと言えるでしょう。
時間貸しによる空き家の活用方法も、これらの概念からくる新しい試みの1つであり、資産を有効活用できる画期的なサービスでもあります。
空き家のレンタルスペースとしての活用方法には何がある?
たとえ空き家であっても、スペースを必要とする方に向けて開放することで、ご紹介するような事例の活用方法も可能です。
個展も簡単に開催できる!趣味や工芸品を展示するギャラリー
開催コストを抑えたい、土日だけの短期間だけ個展を開きたいなどの要望にも、レンタルスペースならば応えられます。
個展を開くためにギャラリーを借りる場合、1週間で約5万〜10万円ほどの場所代がかかることが多く、場所代以外にもさらに費用は加算されます。
また、開催する期間は1週間からが基本なので、1日限りや土日のみといった開催日程では受け付けてもらえないこともあるようです。
空き家を活用したレンタルスペースであれば、1日限りでも土日のみでも時間でレンタルができるため、借りやすいスペースだと言えます。
作品を教える教室でもあり店にもなるワークショップ
ハンドメイド作品を作る作家さんも、自身の作品を展示し、作り方を教えるワークショップの場所探しに苦労しているようです。
駅から近いなど立地の良い場所では費用が高くなりやすいため、ワークショップの参加料を上乗せしなくてはなりません。
しかし、もとが空き家のレンタルスペースであれば、レンタル代金は安く抑えられるうえに、広いスペースを利用して、展示販売と作品作りを同じ空間でおこなうことができます。
トイレや洗面所、キッチンなどの設備が揃っている点は、利用希望者にとって大きなメリットとなるでしょう。
立地によっては簡単な防音設備だけで良し!一戸建てのハウススタジオ
少々リフォームなどの手間はかかりますが、一戸建てのハウススタジオとしての活用方法もあり、近くに狭いスタジオしかない場合には、ほかとの差別化が簡単にできます。
音楽スタジオは狭いところが多く、広いスタジオは利用料金が高めに設定されているので、安く借りられるスペースは魅力的です。
音楽機材を使うための広さや十分なコンセントの数は、居住用そのままを利用しても問題なく、周りを気にせず音を出せる防音設備などを追加するだけで十分な場合もあります。
住宅地から離れているような立地であれば、簡単な防音設備を整えるだけで周囲に迷惑となることが少ないため、簡単にできる空き家の活用方法として考えてみても良いでしょう。
空き家でレンタルスペースをする際の3つの注意点
レンタルスペースをおこなう場合、どのような点に注意すべきか、やってみなければわからないことは多いですが、事前に確認すべき3つの注意点を知っておくと良いでしょう。
集客方法・予約管理・決済システムの注意点
大きな目立つ看板を主要道路に出すのも宣伝方法の1つですが、それではあまりに費用がかかりすぎてしまううえに、一部の人にしか見てもらうことはできません。
現代ではインスタグラムなどのSNSを利用した集客が一般的となってきており、費用をほとんどかけずに集客することが可能です。
しかし、集客方法と連結した予約システムやキャッシュレス決済などができないと、予約や料金支払いに手間がかかると感じられ、利用者は離れやすくなります。
格安で利用できる予約システムや決済システムの導入を計画し、月々にかかるランニングコストを試算しておくことが重要です。
利用者にとって使いやすいことは必須ですが、できるだけ手のかからないシステムを導入することで、予約や決済の管理がしやすくなります。
セキュリティは万全?鍵の受け渡しの注意点
管理人として建物に常駐するつもりでなければ、建物の鍵を利用者に渡し、利用後には返却してもらう必要があります。
その都度レンタススペースまで出向くのは非常に手間ですが、紛失などのリスクを減らすには確実な受け渡し方法です。
上記以外の方法では、スマートフォンで解錠できるスマートロックや暗証番号で解錠する電子ロックがあり、受け渡しの手間を必要とせず、紛失のリスクもなく安全と言えます。
導入するには少々費用がかかりますが、鍵を紛失した場合に不審者が侵入するリスクや鍵の交換費用を考慮し、どのタイプの鍵が妥当かを検討してみましょう。
片付けや掃除は誰がやる?清掃面の注意点
規則を設けることで、利用者にもある程度の片付けや清掃をお願いすることはできますが、全員が確実に同じようにできるとは限りません。
最終的な片付けや清掃は管理する側が対応することになりますが、それを自分自身でおこなうか専門業者に依頼するかは選べます。
専門業者に依頼した場合には、定期的にチェックするだけで済むので、わずかな労力でレンタルスペースを管理できるでしょう。
自分でおこなう場合には、自分が求めるクオリティまできちんと清掃することができるので、こだわりがある方は自分でおこなうことを検討してみても良いかもしれません。
まとめ
空き家の新しい活用方法が見つかったとしても、実際に利益が出せるのか、自分のライフスタイルに合っているのかを考えてみましょう。
まずは必要な情報を集めたうえで、わからないことがあればぜひお気軽に弊社までご相談ください。