＊屋上の熱が室内に伝わる

鉄筋コンクリートや鉄骨鉄筋コンクリート造のマンションにおいては、屋上からの熱が伝わりやすいので室内も熱くなりやすいです。
コンクリートは熱容量と熱伝導率が大きい素材です。
そのため、コンクリートは熱をたくさん蓄えて、その蓄えた熱はすぐに移動させる性質があります。
低層マンションであってもタワーマンションであっても、最上階は暑くなります。

＊日当たりが良すぎる

一軒家やマンションの低層であれば、周りの建物によって日光が遮られてしまいます。
しかし、マンションの最上階であれば、その日光を遮るものがありません。
そのため、夏は窓から入る日光の影響によって、室内が暑くなります。

＊気密性が高く熱気がこもりやすい

コンクリートマンションは気密性が高いため、木造や鉄骨造のアパートと比較すると、熱がこもりやすいです。
また、マンションは1フロアに多くの部屋を建てるため、窓が少なく、それにより空気の通り道が少なくなっています。
そのため、窓を開けてもあまり熱が逃げにくいのです。

暑さ対策として、窓を見直すことは非常に効果的です。
太陽光線、外気熱の70%は窓から侵入します。
簡単な方法としては、窓用の緩衝材や遮光断熱シートを貼ることで、窓の断熱性能を高めることができます。

ベランダにすのこを使うことも効果的な暑さ対策法です。
最上階は日当たりが良すぎるため、ベランダにも直射日光が容赦なく降り注ぎます。
裸足で外に出ると、やけどするほど高温になることもあります。
上記でも記載したように、太陽光線、外気熱の70%は窓から侵入するため、その反射光をすのこを使用して防ぐことが、室内の暑さ対策につながります。

今回は、マンションの最上階が暑い原因とその場合の対処法について紹介しました。
マンションの最上階には、そこから見る景観の良さがあり、魅力を感じますよね。
しかし、マンションの最上階は暑くなる傾向があるため、しっかりと対策をして最上階での暮らしを検討してみてください。