慌ただしくなる引き渡し当日に備えて、あらかじめ当日の流れについて把握しておきましょう。
決済完了後、すぐに物件の引き渡しへとうつるため、基本的に決済・引き渡しは同じ日に行います。

最初に、決済場所に集合します。
買主が住宅ローンを利用する場合、住宅ローンを利用している金融機関で行うのが一般的ですが、仲介している不動産会社の事務所で行うこともあります。

金融機関は平日のみしか営業しておらず、もし、午前中に問題があっても午後には対応できるため、通常は午前中に決済が行われます。
決済場所には、売主、買主をはじめ、不動産仲介担当者、金融機関のローン担当者、所有権の移転登記をする司法書士、が立ち会います。

次に、書類確認を行います。
必要な契約書類は不動産仲介会社が作成してくれるため、書類に署名・捺印して契約完了となります。
マイナンバーカード・運転免許証といった写真付きの身分証明書で本人確認を行います。

司法書士による書類確認後、買主から売主へ金銭を支払います。
不動産の金額以外にも、都市計画税・固定資産税・管理費・修繕積立金などが含まれており、売主が振込手続き確認後、買主に領収書を発行します。

最後に、鍵の引き渡しが行われます。
鍵とともに、保証書・設備の取扱説明書・建築関係の書類などを引き渡します。
その後、売主は不動産仲介会社に仲介手数料を、司法書士に報酬、登記費用を支払い、領収書を受け取り、終了となります。

引き渡し後に起こりがちなトラブルとしては、以下が挙げられます。

・付帯設備の故障
・シロアリの被害
・雨漏り
・給水管の故障による水漏れ
・土地の広さが違う
・土壌汚染や埋設物が見つかる

特に瑕疵がある場合は、後の損害賠償請求や契約解除のトラブルを避けるため、隠さずに買主に伝えるようにしましょう。

不動産引き渡し当日の流れや引き渡し後に起こりがちなトラブルについて紹介しましたが、不具合を隠したまま売却してしまうとトラブルにつながる恐れがあります。
どんな些細なことでも、買主に伝えるようにしましょう。

不動産の引き渡しについて不明な点や依頼がありましたら、当社までご相談ください。